2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
向谷地 生良『技法以前 べてるの家のつくりかた』(医学書院、2009)を読みました。 印象に残った部分は次の通りです。 (前略)きっと後味が悪くて、後悔することも多いと思うけれど、今の苦しさを緩和することにかんしては、あなたはプロですよ」/そうい…
水島広子『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』(大和出版、2012)を読みました。オーディオブックなので正確には聞きましたですね。 私は実は勘違いをしていまして、攻撃的な自分を改善する本だと思って関心を持ったのですが、そうではなく、身近な人…
金明哲『テキストアナリティクスの基礎と実践』(岩波書店、2021)を読みました。 デジタル・ヒューマニティーズ系の論文を読んでいると、常識として使われるような専門用語がたくさんあります。非常識な私は、もちろんそれが分からないので、調べるのですが…
大尾侑子『地下出版のメディア史』(慶應義塾大学出版会、2022)を読みました。 本書がここまで紙幅を割いてきたのは、日本の近代化過程においてけっして「公式」的、「正統」的ではないが、その実、もっとも愚直で真摯に、ときにはねじれたかたちで「知…
加藤直志 『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法 』( サンマーク出版、2016)を読みました。オーディオブックだから正確には聞きましたですね。 この本で、紹介される方法の中心は、 〈体を動かしながらつぶやく〉 というものです。暗記や言語学習において…
田代真一郎『定年英語 英語が話せなかったサラリーマンがなぜ定年後に同時通訳者になれたのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)を読みました。オーディオブックなので正確には聞きました、です。 もっとも重要な主張は、 英語学習は、自分の専門…
杉浦静『宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ』(文化資源社、2023)をご恵送いただきました。拝読しましたので、感想を述べます。 私がとくに心に残ったのは、以下の3点です。 草稿研究でしかできない仕事がある 私も詩を論じたときに、やはり草稿を取り寄…