本のレビュー-人類学
ジェイムス・スーズマン著、佐々木和子訳『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』(NHK出版、2019) を読みました。 一言でいえば ナミビアのカラハリ砂漠のブッシュマン(コイサン人のうち狩猟採集民)が、資本の蓄積とは違ったかたちで、安定を保…
小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019)を読みました。 一言で言えば 香港のチョンキンマンション周辺で繰り広げられる、タンザニア人によるアンダーグラウンドな経済を解説しています。ここでは、たまたま居合わせ他者と「…
小川さやか『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016)を読みました。 一言で言えば その日暮らし、と言われる経済生活に、今ここを生きる、強さと喜びがあることが指摘されます。 もう少し詳しく コピー商品にはインフォーマルな価値がある コピー商品や模…
堀江貴文『糖尿病が怖いので、最新情報を取材してみた』(祥伝社、2021)を読みました。 私は糖尿病に関心があるので、これまでもいろいろ読んできました。当書は、糖尿病のしくみや予防に関する知識をコンパクトにまとめています。そのなかでも、いくつか発…
アダム・ハート『目的に合わない進化 進化と心身のミスマッチはなぜ起きる』上下(原書房、2021)を読みました。 一言でまとめると この本は、人間が進化の過程でどのような特徴を得てきたか、そしてその特徴が現代社会でどのようなミスマッチ問題を起こして…
林俊郎『「糖」が解き明かす人類進化の謎』(日本評論社、2018)を読みました。 これまでも人類史についての本はいくつか読んできました。人類は、肉食または骨髄食だったという見解をよく目にしましたが、林氏はそれとは異なる説を提唱します。 この本は、2…
デイヴィッド・ローベンハイマー、 スティーヴン・J・シンプソン『科学者たちが語る食欲』(サンマーク出版、2021)を読みました。 久々に大きなショックを受けた本でした。私は、高タンパク質/高脂肪/低炭水化物の食事を心がけていましたが、これが必ずし…