みくろママ『狭い家でも「ゆとりある暮らし」は仕組みが9割』(三笠書房2020)を読みました。
この本を、家事の指南書として読みました。とても面白かったです。参考になったトピックをまとめます。
全ての部屋を24時間フル活用
学習机を辞めて子どもの勉強部屋をフリーデスク制にする、寝室をつくらない、などの工夫があげられました。これは私はできていませんね。たしかに、今借りている部屋は、部屋にそれぞれ役割があり、時間帯によって使われない部屋があります。そうした部屋の役割分担はとっぱっらうことができるように思いました。
汚れない仕組みを作る
ホコリのたまりやすいみぞ(洗濯機のホースなど)にラップを巻き付ける、洗濯機の防水パンにふたをつける、などです。こんなこと、まったく思いつきませんでした。是非参考にしたい!と思ったのですが、これに該当する箇所がなかなか思い当たりませんでした。洗濯機のパンには、我が家ではクレンザーなどの容器が濡れる系の洗剤を置いています。ホコリが入らないように、収納の箱にふたをつけるとかがいいかなと思いました。
洗濯物はたたまず、箱に入れる
洗濯物は、とりこんだらたたむのではなく、家族の成員ごとの箱に入れておしまい、というものです。これはいいですね。洗濯物は、たたみ出すとたたまないでいいものまでついたたんでしまいます。箱に入れておしまいだと、すぐ終わってよさそうです。ただ夫はたたまれてきちんとしてあるのが好きな人間なので、どう許してもらうかな、ということをいま考えています。
全体的な感想として
私は整頓術としては、こんまりさんの考え方が好きで、できる部分だけ取り入れています。彼女は、整理整頓や収納といった一見些末な家事を、それこそが生活の本質であると説明し直すことで、片付けを人生哲学として再定義しています。今回の『狭い家でも「ゆとりある暮らし」は仕組みが9割』が面白かったのは、こんまりさんと差異化しようという部分があったことです。みくろママさんは、こんまりさんに一目置きながらも彼女のキーワードである「ときめき」は、判断基準として曖昧であると考えていらっしゃいます(p.88)。そのためか、みくろママさんのアドバイスは、具体的かつ断言的です。みくろママさんの家事の本質はシステム作りにあるように思ったので、そういう方法では、確かに具体的な指示の方がうまくいくように思いました。
とても勉強になりました。面白かったです。