高田明『伝えることから始めよう』(東洋経済新報社、2017)を読みました。オーディオブックなので、実際は聞きましたですね。手元にはないのであまり細かいところは覚えていないのですが、とても面白かったです。 計画は立てず、その場で最善を尽くす 高田…
Yesterday, I received a surprising email. I'm researching old local poetry magazines called "Hoppo Shijin", but I haven't been able to read them all. Because Hoppo Shijin is a small number, so the Fukushima Prefectural Library doesn't have…
ここ1年くらい英語の先生に習いながら英会話を教えてもらっているのですが、全然上達しません汗 その先生に毎日英語でなんか書いてみたら、と言われたので少しずつ初めて見ました。なんだか続きそうなのでアップしたいと思います。 2023/02/02 Yesterday, I …
アン・ファディマン『精霊に捕まって倒れる 医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突』(みすず書房、2021)を読みました。 一言でまとめると ラオスから難民であるモン族の一家が、娘の治療のためにアメリカの病院にかかったときの状況を、長期間にわたって…
高橋宏和『生命知能と人工知能 AI 時代の脳の使い方・育て方』(講談社、2022)を読みました。 一言で言えば AIの合理的でパターン的に知性を人工知能/人間の無駄のある創造的な知性を生命知能、として、脳の仕組みとこれからの知性のあり方が語られます。エ…
『恋と仕事にスグ効く英語編』(IBCパブッリシング、2014)を読みました。 私はちまちまと英語の勉強を続けています。単語帳とか読む気がしないので、簡単な読み物を読んでいます。それで学校にあるこの本を読んだのですが、なぜかこの本のお話は、グサグサ…
村中直人『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店2022)を読みました。 引用と感想 悪いことをした人に罰を与える「処罰感情の充足」もまた、人間にとって魅力的な「報酬」の一つであるということです。_50ページ こういった処罰欲求は、一体なぜ人間に…
ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』を読みました。 引用と感想 ラップがこれまでの経験から学んだのは、値の張るメイン料理をメニューに載せると、たとえそれを注文する人がいなくても、レストラン全体の収入が増えるということだ。なぜだろう?大抵の…
リナ・マエ・アコスタ&ミッシェル・ハッチソン『世界一幸せな子どもに親がしていること』(日系BP社、2018)をよみました。 簡単に感想をまとめます。 子育てでも競争社会 それに対し、イギリスやアメリカの親たちは、自分で課した非現実的な期待や他人の意…
黒尾誠『腎臓が寿命を決める』(幻冬舎2022)を読みました。 気になったポイントについてまとめます。 リンは、強い骨のために体内にある このように生き物は骨の中にリンを蓄える仕組みを作ったことによって陸上に進出できたと言ってもいいのです。/しかし…
森川すいめい『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』(青土社2016)を読みました。面白かったところをまとめます。 責任問題ではなく、今困っていることを見て即助ける 通常だったら、もしかしたらゴールデンウィーク前に親知らず抜いてくるなんてと怒…
石川幹人『生物学的に、しょうがない!』(サンマーク出版、2021)を読みました。 簡単にまとめます。 不安もイライラも運動で解消 これはじつは、死にそうな恐怖が減ってしまったがために不安が膨らむという、皮肉な関係なんです。たとえば大災害が起きてそ…
マシュー・サイド『多様性の科学』(ディスカバー・トゥエンティワン、2021)を読みました。 一言で言えば 多様性によって、組織やプロジェクトに新たな視点がもたらされ、それがイノベーションやリスク管理に役立つことを、科学的に説明しています。 以下に…
Hoyt Long; THE VALUES IN NUMBERS( 2021 Columbia University Press) を読みました。自力では読めなかったので、DeepLで翻訳して、それと対照しながら読みました。レビューというか読書メモになってしまいました。 序章 医学で、平均値は 文学研究で数値…
ジェイムス・スーズマン著、佐々木和子訳『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』(NHK出版、2019) を読みました。 一言でいえば ナミビアのカラハリ砂漠のブッシュマン(コイサン人のうち狩猟採集民)が、資本の蓄積とは違ったかたちで、安定を保…
小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019)を読みました。 一言で言えば 香港のチョンキンマンション周辺で繰り広げられる、タンザニア人によるアンダーグラウンドな経済を解説しています。ここでは、たまたま居合わせ他者と「…
梶本修身『すべての疲労は脳が原因』(集英社、2016) 梶本修身『すべての疲労は脳が原因2超実践編』(集英社、2016) 梶本修身『すべての疲労は脳が原因仕事編』(集英社、2017) 梶本修身『スッキリ!体と脳の疲れが消える本』(PHP 研究所2016) 梶本修身…
西田谷洋先生より 「信仰としての文学教育」(『富山大学日本文学研究』8、2021)をご恵送頂きました。 簡単に内容をまとめさせていただきます。 田中実氏の第三項理論とは 作品の語り手を実体的に捉えます。そして、読書という行為を、読者がその語り手を「…
ハ・ワン『あやうく一生懸命生きるところだった』(ダイヤモンド社、2020)を読みました。 面白かったポイントをまとめます。 過大な評価・過大な目標は、不幸のもと ほんの少し顔を上げて周囲を見渡すだけで、他の選択肢が色々あると気づくのに、執着してし…
『徳田秋声と「文学」』(鼎書房、2021)を、大木志門先生よりご恵送いただきました。まずは、各章の内容をまとめます。 第1章 秋聲旧蔵原稿『鐘楼守』から見る明治の文壇 『鐘楼守』は、伊藤重治郎が下訳し、それを秋声が直し、尾崎紅葉の署名で出版したも…
小川さやか『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016)を読みました。 一言で言えば その日暮らし、と言われる経済生活に、今ここを生きる、強さと喜びがあることが指摘されます。 もう少し詳しく コピー商品にはインフォーマルな価値がある コピー商品や模…
渡邉格・麻里子『菌の声を聴け』(ミシマ社、2021)を読みました。 個人的に面白かったポイントをまとめます。 身体を動かすことは、楽しい 面白いもので、人間は動いていると思考が楽観的になる。22 日々作業に追われる中で怪我もしたけれど、体を動かして…
メアリアン・ウルフ『プルーストとイカ』(インターシフト、2008)を読みました。 一言で言えば 読書や読字において、脳がどのように働くのかを、生物学的に説明しています。 ディスレクシアを主な対象としてます。 個人的に気になったポイント 子どもには、5…
木村洋氏の「女哲学者、平塚らいてう」(『日本近代文学』105、2021)を読みました。 一言で言うと 1900年代に、哲学が、若い世代の自己主張の土台になっており、その動きが同時期に文学作品に取り入れられた、ということです。 もう少し詳しく言うと 2では…
五味渕典嗣『「国語の時間」と対話する』(青土社、2021)を読みました。 一言で言えば 2018年に公表された「新しい国語」の批判と、作品を精読する授業の提案です。 もう少し詳しく言うと まず、新しい国語科を支える現状把握として PISA:読解力の低下 全…
紅野謙介『国語教育の危機――大学入学共通テストと新学習指導要領』(筑摩書房、2018)を読みました。 一言で言えば、 来年度から施行される高校の学習指導要領の改訂と、大学入試共通テストの批判です。 批判のポイントはいくつかありますが、私は、複数資料…
カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』(日系BP、2010)を読みました。 私はおじいちゃん子・おばあちゃん子なので、いまだに帰省する度に祖父母の家に行きます。(この齢で〝子〟と書くのははばかられましたが、おじいちゃんおばちゃんに…
若松伸哉「「孤独」な交友――太宰治『惜別』と地方文化運動」(『日本近代文学』104、2021)を読みました。 一言で言えば 太宰治『惜別』を、国籍ではなく個人が孤独を介してつながる作品として論じています。 もう少し詳しく 一では、作品で地方性が強調され…
堀江貴文『糖尿病が怖いので、最新情報を取材してみた』(祥伝社、2021)を読みました。 私は糖尿病に関心があるので、これまでもいろいろ読んできました。当書は、糖尿病のしくみや予防に関する知識をコンパクトにまとめています。そのなかでも、いくつか発…
諸富徹『資本主義の新しい形』(岩波書店、2020)を読みました。 一言で言えば 日本の企業や政府が、ものづくり産業にこだわりすぎたばかりに、IT化デジタル化に乗り遅れたことの指摘と、人的資本に投資する新しい経済の提案です。 資本主義は長期停滞し…